ラインで宅建の勉強

▼留置権とは・・・

例えば、壊れた時計を修理に出し、修理完了後、
所有者に引き渡そうとしたら、所有者が
「修理代金は後日払うから、先に時計を渡してくれ」
と言いました。
この場合、時計屋さんは修理代金をもらうまで、
時計を渡さないで(留置して)おけます。
この権利を留置権といいます。

留置権は物上代位性が認めらない


物上代位性とは
担保物権が損害を受けた場合、価値が変形した目的物に対しても担保物権としての効力が及び、
優先弁済を受けられる性質のこと
です。

下図で説明すると
1000万円を貸した債権者は債務者の自宅を抵当権として押さえたが、
その後、火災で消滅してしまった。
しかし、家にかけていた保険により保険金がおり、
「家」が「保険金」に価値が変形したと考えられます。

こういった場合に保険金から優先的に弁済を受けられるということです。

物上代位
そして、留置権では預かっていた時計が壊れて、保険がおりたとしても、
その保険金から、修理代金に充てることができません。

なぜなら、留置権とは相手が債務(修理代金を払う)を履行するように促すために物を留置する権利であって、
その物(時計)の価値を担保する権利ではないからです。

少し、難しい話で、宅建レベルではありませんが、結論である
留置権には物上代位性が認められない」ということは覚えておいてください。

留置できない場合


建物の賃借人が建物の修繕費などを支払った場合、賃借人はその費用を家主に支払ってもらう権利を有します。
この権利を造作買取請求権といいます。

もし、家主がその費用を払わない場合、建物全体を留置することができるかだろうか?
つまり、引渡を拒むことができるかが問題となります。

判例では、造作買取請求権で建物を留置することはできないとされているので、注意が必要です。

理由は覚えなくてもいいのですが、一応説明しておくと、
賃借人が有する造作買取請求権は造作物に関して生じた債権であり
建物に関して生じた債権でないということ

また、普通に考えれば分かるのですが、
「造作買取代金」と「建物の経済的価値」は大きく差があることから
造作買取請求でそれよりも非常に大きい価値である建物を留置するのは
不公平であるからです。


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